1.Frフェンダー左 左側の鈑金です。シャッターの柱にぶつけてしまったようで、フェンダーのアーチ部(耳)プレスラインが潰れています。それに伴い、手の平大の歪みができています。 |
2.塗装がはがれ耳も変形しています。 |
3.成形 裏から当て板(ドリー)をあて、凹みを確認しながら丁寧に成形していきます。
|
4.絞り鈑金 ヤスリハンマーを使い軽く絞りながら最終仕上げをします。歪みが大きい場合はガスを使い絞ります。 |
5.鈑金終了 歪みを広げないよう小さく綺麗にまとめるのですが、これがなかなか難しいです。 |
6.パテ盛り パテは薄付けが基本ですが、上の絞り鈑金ができていないとパテの量が増えてしまい、トラブル(パテやせ、割れ等)の原因になります。 |
7.パテ研ぎ 丁寧に作業をしないと、鈑金で整えた面が台無しになってしまいます。慎重に! |
8.サフェーサー ここからは塗装の下準備に入ります。まずはサフェーサー。 |
9.スポットパテ 上のパテ研ぎでできたペーパー目やスポット(巣穴)を埋めます。 |
10.パテ研ぎ 十分に乾燥させてから、丁寧に研ぎます。 |
11.サフェーサー 研ぎ終わったらまたサフェーサーを入れます。8~11を面が綺麗になるまで繰り返す。 |
12.下処理終了 下処理が悪いと塗装に影響しますので、本当に綺麗に仕上げなければなりません。 |
13.調色作業 3コートパールの調色は難しく、かなりの時間を要します。 |
14.塗料 左がカラーベースで右がパールです。 |
15.マスキング 今回の塗装はドアまでぼかし塗りをするので、各部品を取り外しマスキングします。 |
16.ベース塗り シリコンオフで脱脂し、まずはベースカラーを塗装します。 |
17.にごり塗装 ベースとパールを混ぜ、にごり塗装をします(ぼかし目を違和感なく仕上げる為) |
18.パール塗装 パールは塗る回数で色が変わるので、調色時に回数を確認しておく。 |
19.クリヤー塗装 塗装の最終工程です。肌目を合わせながら慎重に塗ります。 |
20.塗装終了 クリヤーは3回塗り仕上げます。 |
21.ブツ取り 塗装面に付いたブツ(ゴミ等)を2000番のペーパーやカミソリの刃で取除きます。 |
22.バフ掛け 中目→細め→超微粒子のコンパウンドで磨きます。 |
23.組み付け 取り外した部品を組み付け終了です。 |
トラストデントデントリペアスクールの受講車を使用して工程の説明をしています。
1.Frフェンダー右側のビックデント修復例です。蹴飛ばされた場合などにこのような感じで入庫されることが多いです。フェンダーアーチ部のプレスラインと、上部のプレスラインも潰れています。 |
2.作業に入る前にリフレクターボードを利用してお客様とご一緒に被害の状況を確認します。フェンダーの上部から下部にかけ大きく歪んでいるのが分かります。 |
3.プッシング作業 デントツールを使用して塗装が割れないように注意しながらヘコミを裏側から押し上げていきます。数百回、時には数千回押し上げていきます。 |
4.タップダウン作業 専用のポンチとハンマーを使用して微妙に高さを調整していきます。 |
5.中間の状態 その後3と4の工程を繰り返し、元の形状に復元していきます。 |
6.ポリッシング作業 ポリシャーを使用して塗装面の傷などを落とします。 |
7.作業終了後は作業前と同じようにお客様とご一緒に厳しいクォリティチェックを行います。お客様がご納得されれば納車(お引渡し)となります。 |
デントリペア | 板金塗装 | |
作業スピード | ヘコミの位置・状況にもよりますが、小さなヘコミ(エクボ)程度なら、作業条件が合えば5分~10分で終わる場合もあります。通常はご説明や内張り脱着作業の必要がある場合もありますので余裕を持って“2時間程度”みていただければと思います。 ※ヘコミの大きさ、複雑さ、ご予約状況によっては一晩お預かりする場合もあります。 |
通常の工程を踏んだ修理ではほとんどの場合、数日を要します。 |
料金 | ヘコミを裏から押すという工法なので、作業工程が少なく・基本的に材料費が発生しないなどからコストが抑えられ、比較的安価です。ヘコミの大きさ、車種、状況にもよりますが、目安として板金・塗装料金の1/4~2/3程度となります。ヘコミの状況によっては板金塗装の金額と変わらなくなるケースもあります。(正確な料金は現車確認後となります。) | 修理個所・塗装の種類によっては、数万~数十万円になる場合もあります。(正確な料金は現車確認後となります。) |
品質 | 「塗装を生かさなければならない」という絶対条件があるので、板金に比べると作業の許容範囲は限られます。品質に関してはデントリペアが可能な範囲内のヘコミに関してですが、一流の技術者が作業に従事した場合、修理痕を特定するのはプロでもまず不可能です。当然ですが、逆もあります。 | パテ付け・溶接・やり直しがきくという意味では「修正可能な許容範囲」は絶対的にデントリペア以上です。 品質に関してはパテ痩せ・ゆず肌・色味の違いなどが出ている場合は一見して分かってしまう場合もあります。 |